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暮らしづくりのレシピ

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外壁選びのきほんの「き」 ―外壁材比較―

  • 2021.09.03
はなおかの家づくり

 

 

みなさん、こんにちは!総務部の松島です。

 

今回は、家づくりに欠かせない『外壁選び』について。

外観の印象を大きく左右し、サイディングやタイル、塗り壁など様々な種類の商品がある外壁。すべての商品を合わせると膨大な数になり、カタログやネットで理想の外壁を探し出すには労力がかかりますよね…。

 

そこで、外壁選びの第一歩として、外壁材の特徴をそれぞれ比較してみたいと思います!メリット・デメリットを理解した上で、自分に合った外壁をみつけましょう(^^)

 

 

 

01.窯業系(ようぎょうけい)サイディング


 

 

― 特徴 ―

セメントをベースに、木材繊維などを薄い板状に加工し、窯(かま)で高熱処理した外壁材。住宅の躯体にサイディングボードを釘で打ちつけ、ボードとボードの間をシーリング材で埋めて施工します。現在、日本の新築住宅の外壁は約7割が窯業系サイディングだと言われています。価格・デザイン・機能性のバランスが良く、総合力の高さが人気の理由。代表的なメーカーは、『ニチハ』『ケイミュー』などが挙げられます。

 

 

― メリット ―

①デザインのバリエーションが豊富。石目調やタイル調、木目柄など、様々なニーズに対応でき、幅広いテイストのお家に対応可能

②タイルや塗り壁など、他の外壁材に比べ初期費用が抑えられる

③耐火性に優れている

窯業系サイディングは、不燃または準不燃材料であり熱を伝えにくい素材で出来ています。そのため、火災に対する安全性に優れています。

 

 

― デメリット ―

①メンテナンスの頻度が比較的高い

窯業系サイディングの場合、一般的には7~10年に一度メンテナンスをするのが良いとされています。サイディングボード自体のメンテナンス頻度は商品によって多少異なりますが、ボードのつなぎ目であるコーキング部分の劣化にも注意が必要です。外壁がまだ綺麗な状態でも、定期的なメンテナンスや点検を心掛けましょう。

 

 

 

02.ガルバリウム


 

 

― 特徴 ―

ガルバリウムとは、アルミニウムと亜鉛を主とした金属板の一種。金属系サイディングとも言われています。軽量で耐久性が高いことから、外壁だけでなく屋根材としてもよく使われます。トタン外壁など他の金属材と比較すると錆びにくく、長持ちすることも特徴のひとつ。また、外観がシャープな印象になり、特に片流れ屋根との相性が◎

 

 

― メリット ―

①軽量で耐震性が高い

ガルバリウムは他の外壁材と比較してかなり軽量で、地震が起きた際にも建物への負担を軽減することができます。

②無骨でスタイリッシュな外観に仕上がる

 

 

 

― デメリット ―

①凹みや傷が目立ちやすい

軽量で建物への負担が少ない反面、厚みがかなり薄いため、外部からの衝撃に弱く、傷が付きやすく凹みやすいといったデメリットがあります。

②海岸沿いなど、潮風をうける地域との相性は×

ガルバリウムは、金属板の中では錆びにくいと言われていますが、傷が付くとそこから錆びてしまう危険性があります。傷が付いたらすぐにメンテナンスをするなど、錆びや傷には特に気を付ける必要があります。

 

 

 

03.タイル


 

 

― 特徴 ―

傷がつきにくく、経年劣化やメンテナンスの心配が少ない外壁材。デザイン性も高く、タイルならではの重厚感を演出できます。他の外壁材に比べると初期費用は高額ですが、耐久性が高く塗替えも必要ないなど、メンテナンスにかかる費用を抑えられるため、長い目でみると外壁にかかるトータルコストは他の外壁材よりも割安…?

 

 

 

― メリット ―

①耐久性が高く傷が付きにくい

土や石などの自然素材を高温で焼き固めて作る外壁タイルは、汚れやキズに強く、経年劣化が少ない外壁材です。そのため、長期間美しい外壁を保つことができます。

②重厚感やタイルならではの風格があり、デザイン性が高い

窯業系サイディングでもタイル調のデザインはたくさん出ていますが、やはり本物のタイルと比べると重厚感や風格は劣ります。下の写真のように、外観の一部にタイルを採用するだけでも、外観の印象は大きく変わってきます。アクセントとして、タイルを“ちょこっと使い”するのもオススメ!

 

 

 

― デメリット ―

①初期費用が高額

商品にもよりますが、一般的には窯業系サイディングの倍近くの初期費用が必要だと言われています。しかし、長い目でみると補修の頻度や大掛かりな工事の心配は少ないため、メンテナンス費用を含めたトータルコストを考慮すると、他の外壁材との差はそれほど大きくないと考えられます。

 

 

 

04.吹付け


 

 

― 特徴 ―

3×10板(さんとうばん)というサイディングボードの上に、砂壁状の骨材を混ぜた仕上げ材をリシンガンなどで吹き付けて施工します。手触りは少しザラザラとしており、凹凸のあるやさしい風合いに仕上がります。

 

 

 

― メリット ―

①他の外壁材と比較して初期費用が安い

②凹凸のある立体的な仕上がりになる

吹き付け塗装は、艶の抑えられたやさしい風合いが特徴。細かな凹凸ができ、立体的な仕上がりになります。

 

 

 

― デメリット ―

①細かな凹凸があるため汚れが付着しやすい

②塗膜が薄く、短期間でメンテナンスが必要になる

吹き付けは塗膜が薄く、ひび割れを起こしやすいと言われています。ひび割れを長期間放置しておくと内部にまで雨水が浸透し、腐食させてしまう恐れがあります。また、汚れが付着しやすいことから、定期的な塗替え工事も必要になります。

 

 

 

05.塗り壁


 

 

― 特徴 ―

3×10板の上から職人の手作業で塗料を塗って施工します。独特の風合いや継ぎ目のない美しいデザインが特徴。和風なデザインからシャビーシックな可愛らしいお家など幅広いお家と相性が〇

 

 

 

― メリット ―

①意匠性が高い

凹凸や光の入り方によって違った表情を楽しめることが特徴です。手作業で塗装するため、扇形などの模様をつけたり、オリジナルデザインに仕上げることが可能です。また、継ぎ目ができず、どの角度からみても美しい仕上がりになります。

 

 

 

― デメリット ―

①吹き付けなどに比べてコストがかかる

②汚れが目立ちやすい

吹き付け材と同様に、表面に凹凸ができるため、汚れや雨水がたまって黒ずみやコケ、カビの原因になります。定期的にメンテナンスやお手入れをする必要があります。また、お手入れの際には、高圧洗浄機など強い力を加えると塗料が剥がれる危険性があるため、水で洗い流しブラシやタオルを使って汚れを落としましょう。

 

 

 

06.板張り


 

 

― 特徴 ―

木の板を使った外壁。使用する樹種や、縦張りか横張りかによって多少印象は異なりますが、木材ならではの温かみや風合いを感じられます。「自然素材をふんだんに使いたい」、「経年変化を住まいながら感じたい」といった方は、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

― メリット ―

①木の温もりを感じる

サイディング材にも木目柄の商品が多く出ていますが、板張りは本物にしか出せない木の温もりや風合いを感じることができます。

②経年変化を楽しめる

紫外線による影響でグレー色に変化したり、北側など日の当たらない面では黒ずんできたり、経年による木材の変化は避けられませんが、その経年変化を楽しむことが板張りの醍醐味といえます。

 

 

 

― デメリット ―

①定期的にメンテナンスが必要

時間が経つにつれ、木が腐る、反る、割れるなどのリスクがあります。板張りは一枚ずつ木を張り合わせていくため、傷んだ部分だけを補修することもできます。定期的に点検を行い、早めのメンテナンスを心掛けましょう。また、なるべく雨や雪から外壁を守るために、「軒を長めにつくる」なども対策のひとつです。

 

 

 


 

 

以上、“外壁材比較”いかがだったでしょうか。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、どの外壁材を選ぶか悩みますよね。外壁はお家の印象を大きく左右するため、“デザイン性・価格・メンテナンス性”などをポイントに置き、十分比較検討した上で選びましょう。

 

そして、外壁材が決まったら次はいよいよ商品決め!ここでも、「商品が多すぎて選べない」「どんな違いがあるの?」など様々な疑問点がでてくるかと思います。悩んだ時はぜひ、頼れるプロにご相談ください(^^)

 

理想の外壁を見つけ、楽しく家づくりを進めましょう♪

この記事をかいたのは
わたしです
総務部
松島 彩佑 まつしま あゆ
2020年8月入社 城南高校 徳島大学

取得資格
3級ファイナンシャルプランニング技能士